斜位の簡易検査

内径2cmほどで長さが40cmほどの筒を用意します。チラシなどの紙で作っても構いません。

遠方の見えにくい人はメガネを掛けてください。

 

(1)両目をつぶり5~10秒ほど目をつぶり、ゆったりと目を休めてくだい。

(2)左目はつぶったまま、右目で筒から5m程の距離で単純な形状の目標物を見ます。

目標物はドアのノブ、壁のスイッチ、屋根のアンテナなどでもいいです。周りは見るのに

邪魔になるものが無いようにしてください。)

 

(3)それから、ゆっくりと左目を開けます。  

斜位は無いか軽微

筒から見ているもの(右目)と、筒を通さずに見ているもの(左目)が同じ位置に見えれば斜位は

ありません。あっても軽微です。

斜位があります

  筒からみるもの(右目)と左目で見るものが異なる位置に見えれば斜位があります。

右側に見えたり、左側に見えたり、さらに上下方向にずれている場合もあります。

このずれが大きいほど斜位の度も大きいと言えます。10秒~20秒ほどしないと判らないこともあります。)

 

あまりにも斜位があるため左目で見るものがとんでもなく大きくはずれ、あたかも一つ

に見えていると錯覚する人も中にはいます。

 

外斜位の場合

内斜位の場合


これは簡易検査(スクリーニング検査)であり、外斜位、内斜位、上斜位があるのか無い

のかをある程度判別するものです。

 

筒から見る目標物(右目)より左で見る目標物の方が右側に見えるのは外斜位です。

左側に見えれば内斜位です。上斜位があれば上下にもずれています。

 

眼鏡を使用している方は眼鏡を掛けて見てください。ズレておれば斜位の矯正がされていない

かも知れません。

斜位矯正のされた眼鏡は原則ズレないかズレてもわずかです。ただ上下方向は出来るだけきちんと

合っているほうがいいと言えます。

 

斜位があると判り疲労もあるなら、斜位の種類や度数がどれ位あるのか検査しなければいけません

ただ、斜位度が正確に出ない装置もありますので注意です。)